プロデューサー小国士朗からのメッセージ

はじめに告白しておきますと、僕は「アンコンシャスバイアス」の意味を正確には理解していませんでした。だから昨年、「8月8日はアンコンシャスバイアスに気づこう!の日」の記念日にイベントをやりたいんです、何かアイデアをと言われても、僕で大丈夫かいな…というのが正直なところでした。

でも、「たとえばですね…」ということで様々な事例をお聞きしていくうちに、「うわぁ、これは面白いぞ!」と素直に思ったんです。勝手に思い込んでいた自分の中のアタリマエに気づいちゃった瞬間、僕は「ハッ!」となるわけです。そして「ハッ!」とさせられた次の瞬間には、ぐわんとこれまでのアタリマエが書き換わっていく感覚を味わう。これがなんとも面白かったんです。

アンコンシャスバイアス研究所のみなさんに聞いた話で一番心に残っているのが「世界一になれないというのは、僕のアンコンでした」という、ある男の子のエピソードでした。アンコンシャスバイアスに気づくということは、自らの可能性を思い切り拓くことでもあるんだと教えてもらいました。

さあ、夏休みです。ハッとなる扉の向こう側に広がる最高のハッとなる体験を、子どもたちには思う存分味わってもらえたら嬉しいです。


【プロデューサー】
小国士朗(おぐに しろう)
株式会社小国士朗事務所 代表取締役


2003 年 NHK に入局。ドキュメンタリー番組を制作するかたわら、150 万ダウンロードを記録したスマホアプリ「プロフェッショナル 私の流儀」の企画開発や世界 150 か国に発信された、認知症の人がホールスタッフをつとめる「注文をまちがえる料理店」などをてがける。2018 年 6 月をもって NHK を退局し、現職。“にわかファン”という言葉を生んだ、ラグビーW杯のスポンサー企業アクティベーション「丸の内 15 丁目 Project.」やみんなの力で、がんを治せる病気にするプロジェクト「deleteC」、高齢者が地域のサッカークラブのサポーターになって心身の健康を取り戻す「Be Supporters!」など、幅広いテーマで活動を展開している。著書に「笑える革命 ~笑えない社会課題の見え方が、ぐるりと変わるプロジェクト全解説~」(光文社)他。

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